うたかたのあとさき

泡沫のごとく儚き想いを形に

難しい本を読む2つの方法 森も木も見る

 

 

 

 

 

はじめに

 

自らの不注意によってこぼれおちたものを拾い集める、ほうじょうです。

 

今回は

 

本の全体を把握する方法と本の途中にある文章を深く読む方法の

2つの読書法をご紹介します。

 

本の全体を把握して目的を理解しなければ、

難しい本は難しい本のままになってしまいます。

 

皆さんには難しい本を難しいと感じないための方法を伝えたいと思います。

 

森を見て、木を見ず

 

先日、私は自分が文章を読み飛ばす傾向にあることを知りました。

例えば、私は目次や序文だけを見て、満足してしまう傾向があります。

 

森を見て、木を見ない傾向が私にはあります。

 

しかし、同時に一つの文章に心とらわれることもあります。

この場合は、木を見て、森を見ない、ですね。

 

私は今まで文章を読み通すことにこだわってきました。

そういういものだと勝手に思い込んでいたのです。

 

しかし、読書の方法は人それぞれです。

最後まで通読することだけが読書ではありません。

 

読書の方法は大まかに分けて、2つあります。

 

1つ目は全体を読むこと。

2つ目は細部を読むこと。

 

この2つの方法は同時には行うことができません。

全体を把握しながら、細部を見るには私の能力が足りないためです。

 

そのため、今回は全体と細部を分割して、

2回本を読むことを前提に話を勧めます。

 

2種類の本の読み方

 

1つ目は全体を見て、細部を見ない方法です。

この方法は全体を把握して、進むべき方向を知ることに役立ちます。

特にこの方法は目次や序文を丁寧に読むことで達成されます。

 

目次には本の最も重要な場所が強調されています。

目次を見るだけでもだいたいその本がどのような方向性なのかがわかります。

 

さらに、続けて序文を読みましょう。

序文にはその本の意図が作者によって説明されます。

意図を理解することで、一番簡単に本を読むことができるようになります。

 

目次と序文をしっかりと把握しましょう。

そうすれば、大まかな方向性がわかります。

 

2つ目は細部に注目し、全体を忘れることです。

この方法で一つ一つの言葉の意図を深く考えることができるようになります。

 

同じ本でも難しい場所と難しくない場所があります。

そして、難しい場所はたいてい作者本人ですらも整理しきれていない場合が多いです。

もしくは非常に複雑な分析をしていることが多いです。

 

そのような部分は特に重点的に読みましょう。

音読をしてみましょう。

書いてみましょう。

 

ありとあらゆる手段を用いて、複雑な文章を読解しましょう。

 

そこにこそ、作者を超えることすらもできるヒントが隠されています。

 

どちらかだけを使うのはよくない

 

2種類の読書の方針をご紹介しました。

どちらのほうがより良い方針なのでしょうか?

 

答えはどちらも良い、です。

 

全体を把握することは目標や目的を定めるために必須です。

あえて言うならば、最初に全体を把握しなければ、

個別の問題を論じてもよくわからないものです。

なぜなら、その文章が何を伝えるかわからないためです。

 

しかし、個別の難しい話を読み飛ばしてしまえば、

進歩がありません。

せっかく考える機会を提供されたからには挑戦してみましょう。

 

全体を把握してから、部分を見よう

 

全体を把握してから、各論に移る。

これをしっかりと守りましょう。

 

気になる箇所があっても、

いったん付箋をつけて、最後まで読みましょう。

最後まで読んでから付箋のある箇所に戻り、

しっかりと読みましょう。

 

理由は他の部分との関係で難しいことがわかるようになるからです。

 

確認による微調整

 

私たちは目的や目標に向かって、まっすぐ進みたいと考えています。

しかし、この世にはあらゆる誘惑があります。

その誘惑を振り切って、目的に進み続けるのは非常に疲れることです。

当然、本の中にも魅惑的な脱線が存在します。

 

ときには立ち止まって、木を眺めてみましょう。

細部にこだわってみましょう。

 

すると新しい発見があります。

 

何度も通ったはずの道なのに、気づかなかったものがたくさんあります。

 

豊かに生きるというのはそういうことだと私は思います。

 

目的や目標に向かって、最短で突き進むのではなく、

目標に向かいながらも、細かいところも見ること。

 

目標が1つではないことに気づくかもしれません。

実は近道が存在することに気づくかもしれません。

新しい道が見られるかもしれません。

 

まとめ

 

今回は本を2度読むことの重要性を強調しました。

 

重要な本はだいたい2回は通して読む必要があります。

なぜなら、一度目に全体を把握して、2度目にそれぞれの文章に込められた意図を

しっかりと把握する必要があるからです。

 

最初、本を読むとき全体を把握しましょう。

目次を活用して、何となく文章の方向性を知りましょう。

そして、序文を読んで、作者の意図を知りましょう。

 

そのあと、一度文章を全体的に見ましょう。

 

全体の文章を読みつくしたら、もう一度読んでみましょう。

 

すると必ず今まで見逃していた部分があることに気づきます。

 

難しい本でも何度も読んでいくうちに慣れてきます。

そして、難しい本の難しい部分がどこかがわかるようになります。

 

難しい部分を重点的に読みましょう。

なぜなら、作者ですらもよくわかっていないからこそ難しくなるからです。

 

全体を把握しながら、作者ですらも気づかなかった作者の意図を知りましょう。

 

私はこのように文章を読んでいます。

 

皆さんも難しい本を読むとき、1度目は全体の把握のためにざっと読みましょう。

あまりにも難しい部分は付箋や折れ目をつけましょう。

 

そこを2度目に読むときに重点的に読みましょう。

そこにこそあなたが先に進むためのヒントがあるはずです。

 

今回は、私の思考の傾向とそれを踏まえた私の文章の読み方を紹介しました。

 

文章の読み方は人それぞれです。

私の読み方は完全に耳で把握するタイプのやり方なので、

目で把握するタイプの方には合わないかもしれません。

 

ですが、このような方法で本を読むよということを皆さんにご紹介して、

少しでも本に対する接し方を考える機会になればと思っています。

 

皆さんの読書ライフが充実することを期待しています。

 

ご読了ありがとうございました。