うたかたのあとさき

泡沫のごとく儚き想いを形に

就職活動で深く墓穴を掘る方法

 

 

はじめに

 

墓穴掘りの名人ことほうじょうです。

 

今回は

 

私が就職活動で失敗し続けている理由をご紹介したいと思います。

私は数々の墓穴を可能な限り深く掘ってきた、いわば墓穴名人です。

 

というわけで、皆さんには就職活動で墓穴を掘る方法を伝授したいと思います。

(真似してはいけませんよ! なにせ名人の技術が必要なのですから。

 生半可な覚悟では浅い墓穴しか掘れません。ご注意を。)

 

就活で墓穴を掘り続けて3年半

 

さて、私が墓穴掘りの名人であることに気づいたきっかけをお伝えします。

 

それは就職活動で無い内定で大学を卒業した時です。

 

私は面接が非常に苦手です。

志望動機を読み上げさせられたり、自己紹介をさせられたり、

壁に向かって話すようなことを言わされるのが非常に苦手なんです。

 

しかし、最近やっとわかり始めました。

ああ、自分はすさまじい深さの墓穴を掘り進めていたのかと。

 

具体的には企業理念や事業内容を踏まえて、

それぞれの企業に対してそこに共感しただの、興味があるだの、

極薄の志望動機しか話していませんでした。

 

そういうのは割と嘘です。

付け焼刃のそれです。

 

本当の私の志望動機は

 

  • 家から近い
  • パソコンを使える
  • うるさすぎず、静かすぎない環境がほしい

 

の3種類でした。

 

それらの志望動機を書くに値しないと考えていたこと。

これが墓穴を掘り続けた原因でした。

 

多分後ろを振り向いてみれば、

私自身で掘り出した墓穴が大量にあることに気づくことになるでしょう。

 

さすが名人!

自分のことながら、墓穴を掘ることにかけては他人の追随を許しません。

掘った墓穴の数が違います。

 

生半可な年数と努力では私ほど墓穴は掘れませんよ。

 

墓穴を可能な限り深く掘っては飛込み、

深く掘っては飛び込む。

 

当然墓穴を掘るのも労力がいります。

墓穴に飛び込むのも労力がいります。

墓穴から出るのも労力がいります。

 

就活の墓穴掘りレベルの高さはかけた労力に比例します。

 

不本意なんですが……。

 

墓穴掘りの名人が考える墓穴を掘らない方法

 

これじゃあいけない。

墓穴を掘らない手段を見つけなければ……。

 

疲れるし、面接に受からないし、疲れるし……。

 

墓穴掘りの名人の名はこれで返上します。

これからはこの経験を生かして、墓穴を掘らない方法を考えていきます。

 

やっとスタートラインに立ちました。

 

私は地底の墓穴からか細い声で面接を受けることになっていたんです。

 

そりゃあ受かりませんよ。

受かるはずがありません。

 

というわけでみなさんには墓穴を掘る方法を伝授します。

当然、まねしてはいけませんよ?

 

第1の墓穴 自分を取り繕う

 

これが一番深く墓穴を掘ることができます。

 

志望動機を取り繕えば、面接官は気づきます。

 

あれ? この人、本当のこと言ってる?と

 

はい、その通りです。

本当のこと言ってません。

 

家から近くて、パソコンが利用できて、静かすぎず、うるさすぎない環境なんて

一言も言っていません。

 

志望動機で私は真実を一つも語りませんでした。

 

そりゃあ、面接受けづらいはずですよ。

墓穴の底にいるんじゃあ、面接官も私を引っ張り出す手間がかかります。

 

第2の墓穴 自分の求める条件を理解していない

 

私はうえで家から近くて、パソコンが使えて、いい感じの環境が欲しいといいました。

 

しかし、そんなこと学生時代に全く自覚していませんでした。

手あたり次第、企業を受けていました。

 

はい、当然落ちます。

 

自分がやりたいことではありませんし、相手もそれに気づくでしょう。

 

私は労力をかけて、やりたくない職種に向かっていったのです。

 

皆さんは本当にやりたいことを自覚してから就活を始めましょう。

そうでなければ、志望動機不在で面接を受けることになります。

 

つまり、墓穴のそこです。

墓穴の底からか細く響く私の声はさぞ面接官の方を恐怖させたでしょう。

何一つとして真実を語らない悪魔のごとき声を感じたでしょう。

 

そんなん自分の企業に入れる?

同僚にしたい?

墓穴掘りの名人を?

地底の底にいる得体のしれない何かを?

 

入れません。

もちろん、私が面接官の立場でも私を落とします。

というかすでに受ける前から落ちています。

墓穴にも面接にも落ちています。

 

面接官は墓穴から人を引っ張り出す必要があるなどとは夢にも思わなかったでしょう。

反省してます……。

 

墓穴掘り名人による墓穴を掘らない方法

 

思いもよらず、墓穴掘りの名人となっていた私です。

さて、墓穴掘りの名人だからこそ墓穴を掘らない方法を知っているはずです。

 

それをみなさんに教えたいと思います。

 

まず、真実を語りましょう。

思いもしていないものを志望動機にするのはやめましょう。

 

お金がほしいとか家から近いとか言うの恥ずかしいし……。

 

そんな恥は捨てましょう。

 

お金が欲しい場合は貴社でバリバリ働いて、マネージャーになりたいです!とか言っておけばいいんです。

とにかく自分の思いをベースにお化粧をしましょう。

 

思ってもいないことをいうよりはずっといいです。

 

そして、自分のやりたいことを自覚しましょう。

 

私は人生かけて、文章を書きたいと思っていることに

割と最近まで気づいていませんでした。

 

皆さんにもあります。

お金ほしいとか安心がほしいとか満員電車は嫌だとか。

 

それをベースに考えましょう。

そして、じぶんのやりたいこと・やりたくないことを

会社向けにアレンジしましょう。

 

無から有を作るような魔術ではなく、

有から有を組み替えるほうが圧倒的に楽です。

 

まとめ

 

今回は墓穴掘りの名人こと、ほうじょうによる墓穴談義でした。

 

墓穴を掘っては飛込み、這い出す。

掘って飛込み、這い出す。

 

それを繰り返してきた私だからこそ書けてしまった墓穴掘りの方法です。

 

墓穴を掘るのは疲れます。

飛び込むのも疲れます。

這い出すのはもっと疲れます。

 

これやってできるのは自分の精神力がどれぐらいなのかの耐久テストだけです。

 

皆さんは墓穴を掘らないようにしましょう。

墓穴名人の私の話を聞いて、墓穴を掘らないようにしましょう。

 

そのまま這い出せずに一生を迎えることもあり得ます。

 

さあ、皆さんも墓穴名人になる前にちゃんと自分のしたいことを自覚しましょう。

 

それだけが私の願いです。

 

墓穴名人でした。