うたかたのあとさき

泡沫のごとく儚き想いを形に

青空文庫がスマホで読める! 青空文庫ビューアの3つのおすすめポイント

今週のお題「読書の秋」

 

読書の秋が到来しましたね。

読む本は人それぞれ異なっていると思いますが、普段とは違うジャンルの本を呼んでみたいと思いませんか?

 

そんな方には青空文庫がおすすめです。

青空文庫著作権の切れた作品を有志の方々が電子化したものが並べてありますサイトです。

 

ですが、青空文庫単体ですとしおりがありませんし、なかなか不便なところも多いです。

 

そこで今回ご紹介するのは

青空文庫ビューアです。

https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.dip.sys1.aozora&hl=ja

 

私的おすすめポイントを3つまとめてみました!

 

 

 

おすすめ50選が表示される

 

青空文庫はなんと言っても膨大な量の本が所蔵されていることが魅力です。

ですが、初めて青空文庫を利用される方には何から読んでいいかわからないという悩みが生じるでしょう。

 

そんなときは青空文庫ビューアのおすすめ50を利用しましょう!

これを利用すれば、どの本が人気があるのかわかります。

 

例えば、現在の第一位は芥川龍之介著『羅生門』です。

高校時代に教科書で読んだことがあるという方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、他のランキングなどは名前は聞いたことはあるけど読んだことはないというような名作ばかり。

 

しおり機能もあり、スマホというお手軽さもあってするすると読み通すことができます。

 

著者の生涯が書かれている

 

この青空文庫ビューアにはさらに利点があります。

なんと各小説の作者の人生が大まかにまとめられているのです。

わざわざwikipediaを開数とも作者の人となり、有名な作品を知ることができます。

 

さらにたくさんの読書をするためにもこの機能は非常に便利なものです。

 

宮沢賢治仏教徒であったことを知ったのはここがきっかけですね。

彼は『雨ニモマケズ』という詩を著しているのですが、その最後には念仏が書かれています。

個人的にそれが非常にショッキングで教科書からその項が削除されなければならなかった事情を考え、痛ましい気持ちになります。

 

むしろ彼にとっては底の部分も含めての作品でしたでしょうに……。

 

というように作者の生涯を知り、原文を知ることで教科書以上に深い読書を楽しむことができます。

 

やっぱりおすすめです。

 

しおりがある

 

やはり、あえてアプリを利用するメリットを上げるならば、しおり機能が標準搭載されていることでしょう。

 

なんと適当にアプリを終了してもしおりが勝手に保存されます。

PC版で不便に感じていた部分がしっかりと改善されています。

 

しおりがあるかないかで古典の読みやすさは全く変わります。

実体験です。

読みやすくないと文章がただでさえ難しいのに、断念してしまいます。

しかし、それではあまりにももったいない。

 

せっかくなので機能の充実したアプリを利用して、難しい文章を気楽に楽しめるようにしましょう!

 

以上3つのメリットをご紹介しました。

青空文庫に少しでも興味を持っていただければ幸いです。

 

個人的に好きな作者

 

ここまで青空文庫ビューアの利点を述べてまいりましたが、

やっぱり個人的おすすめ作家などを挙げておきたくなったので、挙げておきます。

 

(本当は哲学者をご紹介したいのですが、それはまた別の機会で……)

 

夢野久作

 

日本三大奇本の『ドグラ・マグラ』の著者です。

彼は狂気について書くことが得意で大どんでん返しがあることに定評があります。

少々長いですが、独特の世界観を味わってみるのはいかがでしょうか?

 

読むと気が狂うというよりも長すぎて気が狂ってないと読み切れないというか……。

まあ、そんな漢字の作風ですが、私は大好きです。

 

個人的に狂気について興味がありますので、人の狂気に触れてみたいという方には特におすすめです。

 

江戸川乱歩

 

推理小説幻想小説を多数著しました。

現在、アニメなどで江戸川乱歩をテーマとした新しい作品展開などもされていて最もホットな作者です。

子供向けの本もたくさん書いておりますので、初心者にもおすすめできますね。

 

アニメの方はものっそいグロいのですが、本作品はそんなことはありません。

不気味なだけです。

グロくないけどものすごい不気味です。

 

『D坂の殺人事件』などはまさに不気味のひとこと。

 

やっぱりおすすめです。

 

宮沢賢治

 

農民の身でありながら小説を書き続けた方です。

注文の多い料理店』などは子供のころに読んだことのある方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、大人になってから作品を読み直してみるとまた違った物が見えて面白いものです。

 

ちなみに最近始めて『セロ弾きのゴーシュ』を読んだのですが、

真夜中に悩める動物たち相手に演奏を疲労し続けるうちにゴーシュの才能が目覚めるという話なのですが、その描写は迫真そのもの。

非常に緊迫感があります。

 

まとめ

 

青空文庫には他にもたくさんの作品が眠っています。

完全無料です。

もちろんアプリの方もです。

 

せっかくの秋の夜長、新しい本をいや古すぎるために新しい本を読んでみてはいかがでしょうか?