うたかたのあとさき

泡沫のごとく儚き想いを形に

古典を読む秘訣! 毎日5分で古典を身につける

 

はじめに

 

今なお価値を持つものから形なきものを浮き彫りにしたい、ほうじょうです。

 

今回は

 

古典を読みたい!

でも、文章が難しすぎて、途中で挫折してしまった……

という方や

古典を読んだことはあるけど、ものすごく疲れる……

という方に向けて書いた文章です。

 

そういった方はぜひ今回の記事を読んでください。

古典に対する向き合い方を変えることができます。

 

古典は常に手元においておく

 

まず、みなさんにおすすめしたいのは

古典をいつでも取り出せる状態にしておくことです。

 

なぜ古典を手元においておく必要があるのでしょうか。

 

それは古典を読むためには非常に長い時間が必要だからです。

 

例えば、古典を図書館で借りてくるとします。

大体の図書館の貸出期限は2週間程度です。

その間に古典をすっかり読み切ってしまうのは非常に難しいです。

 

私も古典を2週間で読み切れずに返却してしまったという経験があります。

 

だから、私は古典を購入することをおすすめします。

 

もう一つの方法として、インターネットから古典を入手する手もあります。

 

青空文庫

Project Gutenberg

などです。

 

著作権が切れている古典ならば、ここで無料でダウンロードできます。

 

スマホやパソコンで読むことができるのがメリットです。

 

しかし、この方法は古典初心者の方にはあまりおすすめできません。

 

それには3つの理由があります。

 

まず、1つ目はしおりを使うことが難しいからです。

しおりがないとどこまで読んだかの実感がわきません。

 

2つ目はどこまで読み勧めたか分かりづらいからです。

本には明確にページ数が明記されています。

厚さで残りがわかります。

 

3つ目は書き込むことが難しいからです。

古典を読むことにおいては感じたことを書き付けることが重要です。

自分の興味に引きつけることで古典を身近に感じることができるようになるためです。

 

というわけで古典を読破する秘訣は

古典を購入して、いつでも読むことができる状態にすることです。

 

古典を読む秘訣は頑張りすぎないこと

 

さらに、皆さんにお伝えしたいのは

「古典を1回で読もうとすると必ず挫折する」

ということです。

 

よっぽど古典を読むのに慣れた方でないと古典を100ページ読むだけでも疲れ切って、読めなくなります。

 

古典が難しい理由

 

古典は新書と比べると非常に難しいです。

なぜなら、一文一文が非常に長い傾向があるからです。

ついでにいうと、1段落が非常に長いです。

当然のように1段落が2ページ以上を占めることがあります。

 

 そのため、読むことに区切りをつけることも難しいです。

 

古典をビジネス書で例えると

 

古典は難しいです。

ですが、どれぐらい難しいか今の所目安がありません。

 

だから、今回は目安として、ビジネス書と古典を比較してみました。

 

 

ビジネス書の1ページが古典の一文

ビジネス書の1章が古典の一段落

ビジネス書1冊が古典の1章分

 

に相当します。

 

まず、ビジネス書は読者に簡単に読んでもらうためにものすごい工夫をしています。

それは今までの編集技術の積み重ねによって成り立っています。

その結果、ビジネス書は軽く読むことができます。

 

それに対して古典はまず時代が古いです。

それだけ編集技術が発達していないため、一文一文が長くなりがちです。

1章も長いです。

そういうわけで古典は非常に読むのが難しいです。

古典の難しさは内容の難しさだけでなく、形式の難しさからも来ているのです。

 

それだけ、一文一文が非常に重たくなる傾向にあります。

そんな調子がぶっつづけで300ページ以上続きます。

 

例えば、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』なんて文庫本350ページぐらいが4冊あります。

もちろん、一文一文の重さは一般書とは全く違い、激重です。

 

古典とは無限シャトルランである

 

以上のことから古典を読むのは非常に難しく、読むのに工夫が必要です。

古典は自分から歩み寄らないと知識を教えてくれません。

そのため、それだけ私達は力を込めて、古典に触れることになります。

 

運動で例えるならば、

 

ビジネス書はジョギングです。

新書はマラソンです。

古典は無限に続くシャトルランです。

 

これぐらいペースが違います。

 

多分、古典の難しさが伝わったと思います。

 

1日5分古典のすすめ

 

今まではなぜ古典を読むのに挫折するのかを説明するものでした。

 

これからは実践に移ります。

 

人はどれだけ忙しくても、5分程度の空き時間を作ることができます。

例えば、通勤・通学途中の電車や家に帰ってほっと一息をつくときなど。

休日の朝起きてからの時間などです。

 

古典を読むのは非常に疲れます。

一度で読み切ろうとすれば、必ず挫折します。

 

だから、古典を分割しましょう。

 

そして、一日5分を古典に向き合う時間にしましょう。

 

これによって、無限シャトルランが一日1回の短距離走になります。

 

無限にシャトルランをすることができないのと同様に、最初から最後まで古典を読み切ることは不可能です。

だから、少しでも負担を減らすために分割しましょう。

 

1日5分でいい理由

 

なぜ5分なのでしょうか?

それは古典の1段落を読むことができる目安だからです。

これは自分の経験上の話です。

 

まず、1章を1回で読み切ること自体難易度が高いです。

しかし、1段落ならば、なんとか5分程度で読み切れることが多いです。

 

1日5分古典と向き合うことで古典を読む体力がつきます。

古典を読むのには基礎体力が必要なんです。

 

古典を通読する必要はない

 

読者の方には一度古典を30ページくらい読んだけど、挫折してしまったという方がいらっしゃるかもしれません。

私もそうでした。

 

しかし、古典に対しては挫折ということ自体がありえません。

 

なぜなら、古典は一文、一文が力を持つからです。

古典に触れて、毎日5分読むことで確かに古典はあなたの知識になっていきます。

 

たとえ、古典を30ページ読んでやめてしまったとしても、それは挫折ではありません。

 通読せずとも知識は手に入ります。

古典に対しては完璧主義をやめましょう。

 

通読しなかったから、古典を読んでいないという考え方をするのは、30ページ分にかけたあなたの労力がもったいなくなります。

 

 

 

まとめ

 

古典を1日で通読しようとしてはいけません。

なぜなら、古典を通読することは無限に短距離走を繰り返す、シャトルランのようなものだからです。

 

だから、1日5分1段落、読むようにしましょう。

 

古典を読む体力がつき始めたら、すこしずつ読む時間を増やしていきましょう。

 

その時の体調によって、古典が身に入るかどうかは大きく変わります。

その時の体力によって読む時間を増やしたり、減らしたりしましょう

疲れないように調節しましょう。

 

古典は1文読むだけでも、かなり役に立ちます。

一段落読むとなんか読んだ感がでます。

わりと人に説明できるようになります。

だから、最後まで読み切れなかったから古典を読めなかったという考えはやめましょう。

古典に挫折なし、です。

 

古典はあなたの血肉になっています。

経験者の私が保証します。

 

皆さんが楽しく、そして実用的に古典が読めるようになることを願っています。

 

読了ありがとうございました。