うたかたのあとさき

泡沫のごとく儚き想いを形に

哲学科卒業生の解釈 ―『物質と記憶』のイマージュって何?

こんにちは、ほうじょうです。

  

 

ベルクソンの『物質と記憶』を読んでみようと思ったが、何がなんだかよくわからない。

イマージュってなんだ?

イマージュがよくわからないから、これから先の文章が全く読めない。

そんな方のために今回はイマージュについて解説をしたいと思います。

 

この記事を読めば、あなたもイマージュについて理解して、『物質と記憶』がスラスラと読めるようになります。

 

物質と記憶』を読み通すのはかなり大変。

文庫本で400ページほどですが、聞き慣れない単語が多く並びます。

しかし、そのなかでも、イマージュを理解しておけば、他の単語の意味も少しずつわかってきます。

実際、私もイマージュを理解してから『物質と記憶』がよく分かるようになりました。

  

 

イマージュって何?イメージのこと? なんでイメージとか印象とかって訳さないの?

それはイマージュがベルクソンに固有の概念だからです。

 

イマージュは意識が段階的なものではなく、連続的なものだと捉えるために重要な概念です。

感覚器官は人間だけでなく、ほかの生物にも当然備わっているものだからです。

ベルクソンは感覚器官の存在を根拠に微生物に意識をもたせるきっかけを作ってくれました。

 

そして、それゆえに現在では論理的にミジンコのような小さな生物にも意識を認めるようになったのです。

 

これは人間にのみ意識があると考える独断を排除するものです。

それゆえに、単に印象とかイメージとかではなく、あえてイマージュという聞き慣れない単語を利用したのです。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。

イマージュの理解はできたでしょうか。

イマージュを理解すれば、その他の用語も連鎖的に理解しやすくなります。

あなたの楽しい読書ライフを願っています。